こんにちは。
カグラキャラで1番腕っ節強いキャラって誰でしょうか。
大導寺先輩?そうかもですね。
いきなり終わってしまうのでメイン20人で考えてみました。
5分くらいやってそう
※後半はカオスなSSが載せてあります!注意!(何にだろう)
半蔵学院
1位葛城
2位斑鳩
3位柳生
4位飛鳥
5位雲雀
かつ姉がライバルの斑鳩さんも何とか破り優勝。問題は下級生組ですね。飛鳥ちゃんは忍務では爆発的な力を発揮しそうだけど、こういうお遊びとかゲームではムラっ気がありそう。安定感があり負けず嫌いな柳生ちゃんに勝ってもらいました。もちろん飛鳥ちゃんがちょっと本気出せば柳生ちゃんも勝てないでしょう。さて、柳生ちゃんが雲雀ちゃんに勝てるのか?手を握りあった瞬間イカのようにふにゃふにゃになって負けてしまうのでは、と考えられますが雲雀ちゃんは本気で勝ちに来ます。本気の雲雀ちゃんには本気で答える柳生ちゃん。心を鬼にして勝利をもぎ取るのでした。そう柳生ちゃんはイカでもあり鬼でもあるのです…。
最終結果はこんな感じ。全敗の雲雀ちゃんがへこみそうですね。
焔紅蓮隊
1位詠
2位焔
3位春花
4位日影
5位未来
紅蓮隊の鉄砲玉コンビが最後まで張り合うでしょう。焔ちゃんは飛鳥ちゃんと違い全てにおいて卒なく好成績なイメージですが、力一本の勝負なら詠さんが勝ちそうなイメージ。詠さんの全勝です。3年生コンビはどうでしょうか。日影さんは無関心でしょうから他のメンバーがちょっと力入れたらすぐに勝てそうです。あんまりあっさりなので春花様に突っ込まれること請け合いですね。なお、そんな日影さんにも勝てない未来ちゃんの細腕。可愛い。
月閃女学館
1位夜桜
2位叢
3位雪泉
4位美野里
5位四季
夜桜さんはもちろん手甲なしですが、それでも1番強そうです。むらっちは身長もあるし重そうな武器二つ振り回してることから腕力は相当でしょう。問題は雪泉さんですね。正直1番弱っちそうなんですが流石に一年生には勝ってリーダーの面目を守ってもらいたいところ。美野里ちんと四季ちゃんはどっちが勝ってもおかしくないと思いますが、元気っ子パワーで美野里ちんに軍パイを上げることにしました。
蛇女子学園
1位雅緋
2位忌夢
3位両備
4位紫
5位両奈
順当に雅緋さんの全勝。忌夢さんは雅緋さんに絶対勝てなそうです。負けず嫌いな両備ちゃんは本気でやりそうですね。唯一自分に勝ちに来る両備ちゃんに微笑ましさを感じる雅緋さん…「ボクに勝てないのに雅緋に勝てるわけないだろ」と大人気なく張り倒す忌夢さん…本気の両備ちゃんにちょっと押され気味に負けてしまう紫さん…「紫に勝ったわ!」と喜ぶ両備ちゃん…蛇女は和みますね…。なお両奈ちゃんは腕を思い切り机に叩きつけられることばかり期待して全敗です。一人だけ和めません。
さあ4チームの1位が決まり、準決勝です(続くのか…)
葛城VS詠
脚技を主体とするかつ姉、善戦するも豪腕の詠さんには敵わず、惜しくも敗北。
夜桜VS雅緋
善忍に慈悲はない雅緋さん。根性で立ち向かう夜桜さんを粉砕。
わし勝ち理論も通じず、決勝は詠さんVS雅緋さんの新旧蛇女対決へ…
推薦BGM
詠「最初にはっきりと申し上げておきます。若さこそパワー!実戦ならともかく単純な力比べなら、現役の私には勝てませんわ!」
雅緋「現役なのはむしろ私だ、詠…。私達のいないヌルい蛇女で育ったお前こそ、新生蛇女筆頭の私に勝てる道理がない」
お互いの手を握る前からすでに火花を散らす二人…今闘いの火蓋が落とされる!
雅緋「ふんっっ…!!」
詠「んんっ…んんんん!」
決勝まで勝ち残った二人の勝負は五分。しかし、10秒も過ぎるとその均衡は崩された。
ゆっくりと詠の方に、二人の手は傾きを見せ始めた。
雅緋「ふふふ…どうした詠。腹が減って力が出ないと言い訳をしてもいいぞ?」
詠「し…失礼な!勝負はこれから…!」
顔を赤らめながら言い返すも、このままでは敗北は必至。
また…負けてしまうの?
こんな…
お金持ちに…
雅緋「…!?」
じわりじわりと倒しかけていた手が突如ピタリととまり、現蛇女筆頭は困惑する。
握られた手のみに集中していた雅緋は、そこで初めて対戦者の顔を見た。
その、憎悪に歪んだ表情を。
詠「雅緋さん。あなたのお父上は蛇女の学園長で在らせられましたよね?」
雅緋「な、なんだ急に…」
詠「由緒正しい悪忍の家に生まれ、順当にエリートコースを歩まれ、設備の整った環境で修行を積み、美味しいご飯を毎日おなかいっぱい食べ、夜はふかふかのベッドでぐっすり眠る。そんな生活を送ってらっしゃるのですよね」
雅緋「何が言いたいんだお前は…」
闘いの最中とは思えぬほど流暢に、まるで雅緋の生活を覗いているような言葉を捲し立てる。
いつの間にか詠の顔には浮かんでいたのは笑みだった。
そして、雅緋にゾクリとした悪寒が走った瞬間には、もう手遅れだった。
詠「そんな恵まれた人に!私は絶対負けられませんわ!」
その手には渾身の力が込められており、詠側に傾いていた二人の手は物凄い勢いで雅緋側に振り始める!
それは先程の不利を大きく上回る詠のリードとなった。
ば、バカな…こんなことがあり得るのか!?金持ちへの恨みだけで!?
信じられないが、今の彼女の手に掛かる負荷は先程の倍。どこにこんな力が…
雅緋の脳は既に驚愕、焦り、恐れの感情に支配されていた。しかし、わずかに残った冷静さが先ほどの詠の言葉を反芻していた。
雅緋「…(確かに詠の過去のことは知らんわけではない。当時の怒りを私にぶつけることは…まあ、よく分からんが理解できないこともない。…だが、あたかも私がなんの苦労もなくのほほんと生きてきたと考えているならばそれは誤りだ。正さねばならない。そもそも私は母を亡くしたあの日から誰よりも修行に励み、父に甘えてきたつもりもない。今の環境は全て私自身の手で勝ち取って来たものだ。人生や不幸は他人と比較できるものではなく、ましてそれで張り合おうなど愚か者のすることだ。私の身の上をいくら語ったところで詠の心には届かないだろう。つまり、だからこそ私は勝たねばならないのだ。そしてこの後輩を導かねばならない!過去は関係ない。今を変えるのは自分自身の努力のみであると!)」
…と、雅緋はまるで使命感のようなものを纏ったが、現実では敗北の一歩手前であった。それでも大人として、先輩として余裕を持った口調で彼女は語りかける。
雅緋「聞け、詠。人生はな…」
詠「どうせ今の蛇女筆頭というのもお父様のコネに違いありませんわ!!」
…
‥
.
雅緋「言って良いことと悪いことがあるぞ貴様ーーーー!!!」
詠の度重なる無礼に、雅緋は怒髪天を衝いた。
いや、比喩でなく実際に髪が逆立っていた。
目は真紅に染まり、その背中には愚か者を裁くための勝利の翼が生えていた。
詠「ちょ、…ズルイですわ!」
雅緋は覚醒した。たかが腕相撲で。
深淵の雅緋のパワーは凄まじく、詠リードのこの勝負に再び大逆転が巻き起こった。
雅緋「一瞬でも貴様を可哀想なヤツだと思った自分を恥じよう!貴様に与えるのは優しい言葉などではない、徹底的な敗北だ!その身を地に墜とせ詠ィーーー!!」
詠は既に立つのもやっとであり、左手を肘ごとテーブルにつけ、右手の甲だけは何とか死守しようともがいていた。
そんな16歳の彼女に掛けた21歳の言葉は辛辣であった。
雅緋「貴様の言葉、一部は認めてやろう!確かに私は、いや私達は常に栄養の整った高タンパクで質のいい食事に科学的なトレーニングを取り入れ良質な睡眠を取っている!そう、最初に言った通りだ!だから私は負けぬのだ!野を駆け川で獲った魚を食って暮らしている原始人のような貴様らにはなーーー!!」
どう考えても今の強さはその非科学的な姿のためだろう、と詠はツッコみたかった。
しかし、今はそれよりももっと、ツッコまざるには入られない言葉があった。
なぜならそれは自分のためだけでなく、焔紅蓮隊の名誉にも関わる言葉だったからだ。
詠「…清々しいまでの開き直り、感服いたしました。しかし、私にも反論の権利があります。焔紅蓮隊の代表として、これだけは言わせて貰いますわ!」
詠は一度言葉を切り、深く呼吸をした。そして、毅然とした態度で言い放った。
詠「あなたはご存知ですか?川魚は焼けば安心、というほど単純ではないことを。私たちが魚を捕る場所は釣り人など一人も見かけません。そんな川にいる魚を食べるには、腹痛やゲ…コホン。腹痛のリスクに常に怯えることになるのです。内臓を取って血を抜いて串を通す手間を経てなおお腹に当たった時のあの屈辱…理解できないでしょうね」
雅緋「何が言いたい!」
詠「きっとあなたの考えうる最低ラインの食事が川魚なのでしょうね。その傲慢、焔紅蓮隊代表として正して差し上げます。私たちの力の源は」
もやしである、と。
詠がポツリと呟いたその瞬間、雅緋の眼前には目を疑う光景が広がった。
大量の、樹木のようなもやしが二人を取り囲んでいるのだ。それは徐々にスピードをあげ二人を中心に回り始める。
その速度に呼応するように詠の腕に少しずつ力が入り始める。
詠「はあああああっ!」
雅緋「うおおおおおお!」
黒炎ともやしが舞う異世界で、ついに勝負は最終局面を迎えた。
誰もがワケガワカラナイという表情で見守る中、“彼女”だけは冷静にこう言い放った。
「よく見る光景やね」
雌雄は決した。
勝者は先ほどまで心配していた仲間達に暖かく迎えられ
敗者は大粒の涙をこぼしながら仲間達に慰められていた。
第1回カグラ腕相撲大会の優勝は
雅緋さんです!おめでとう!!
詠さん!次は頑張ってください!!
そして
何だこれ…
ではでは。
こんなSSを最後まで読んでくれてありがとうございました!